こんにちは!大阪・枚方の着物着付け教室サロン・ド・ヴィーヴルの山口あゆ美です。
3年ぶりに市民の憩いの公園、山田池公園の花菖蒲園が夜のライトアップを復活するというので、まさに3年ぶりに行ってみました。
美しい夕焼けに染まる山田池。
アベック(古っ!)がいい雰囲気でベンチでチューしていたのに「ごめんね~お邪魔します~!」と池のほとりまで行き写真を撮るおばちゃん←わたし( *´艸`)
この時期にしては寒いくらい涼しい宵。
たくさんの人が満開の菖蒲の花を楽しんでいます。
どのコもかわいくて、全部写真を撮りたいくらいです!
こういうところには必ず橋が渡してありますが、この風景、皆さんよくご存じの尾形光琳の燕子花図屏風でもおなじみですね!
これの元ネタ(!?)は、伊勢物語第九段東下りの「八橋」を踏まえているんです。
皆さん高校の古文でお勉強したのでご存知と思いますが、簡単に要約すると・・・
昔、ある男ありけり。(在原業平のことです)
三河の国八橋という所に着いた。そこを八橋というのは、川が蜘蛛の手足のようにあちこちに流れているので橋を八つ渡しているからである。その沢のほとりに杜若がとても美しく咲いているのを見て、ある人が「歌の句の頭にか・き・つ・ば・たを置いて旅の気持ちを詠め」と言ったので詠んだ歌。
唐衣着つつ馴れにし妻しあればはるばる来ぬる旅をしぞ思ふ
からころも
きつつなれにし
つましあれば
はるばるきぬる
たびをしぞおもふ
というお話が元になり、八橋文(やつはしもん・八橋文様)といい、尾形光琳の屏風や漆の蒔絵硯箱、着物や帯の柄、器や絵の題材によく使われるモチーフとなったのです。
↑
八橋蒔絵螺鈿硯箱(尾形光琳)
着物ならやはり季節は春〜初夏に相応しい柄ですよね。
おまけにこの歌は、すべて着物に関係ある言葉で作られている、ものすごく高度な言葉遊びにもなっているんです!
<歌の意味>
何年も着て身になじんだ唐衣のように長年慣れ親しんだ妻が都にいるので、その妻を残したままはるばる来てしまった旅のわびしさをしみじみ思うことです。。。
という意味ですが、
その歌の意味の中に
なれ・・・「馴れ親しむ」と「よく着て着物が柔らかくなる」
つま・・・「妻」と「着物の褄」
はるばる・・「遥々」と「着物を張る(洗い張りの時の)」
きぬる・・・「来」と「着」
とひとつの言葉に別の意味を持たせる掛詞(かけことば)の嵐!しかも句の頭の文字を取ると「かきつばた」になる、このような技法を折り句、といいます!
たった三十一文字の中にこれだけの技を織り込んで詠むなんて、本当に昔の人凄すぎます!!
というわけで、この伊勢物語の段は着物が好きな人はぜひ覚えておかれると、着物を見る時も、どこかにお出かけされた時も、美術館に行かれた時も、100倍楽しめると思いますよ!
私の着物は、先日、東寺さんの弘法市でゲットした塩沢紬、と信じている躾糸付きの単衣に、杜若に見立てたお花の柄の夏帯。
蛍も飛んでいました!
実物は本当に幻想的で美しく、光もはっきり見えました!蛍って不思議ですね~~~。
昔の人は、死んだ人の魂が飛んでいる、と思ったようですね。
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