こんにちは!大阪・枚方の着物着付け教室サロン・ド・ヴィーヴルの山口あゆ美です。
少し前のこと。
雅なお香の会に伺いました。
ドレスコードは緑。
お香の会だし、会場はホテルということで
着物:縫い紋のひとつ紋入りの飛び小紋
帯:いろんなお花が織り込まれたかわいい袋帯
帯揚げ:東寺ガラクタ市で300円也の端切れ。これがなんと相良刺繍入りでかわいいの!
帯締め:本当は他の色を入れたいところ、敢えての黄緑。全身緑に。
帯揚げにしたいかにも着物らしい若菜色の端切れは、小紋の端切れでしょうか。。。
本当に可愛らしい手の込んだ相良刺繍でお花や松葉がところどころに施されています。
チラッとでもこの子たちの誰かが見えてくれるといいんだけれど~(*^^*)
前は松葉がチラッと、後ろはお花が見えてくれました♪
着物コーディネートって本当にひとりテーブルコーディネート!
テーマに合わせて自分の世界を作っていく!
テーブルコーディネートよりもさらに楽しいのは、着物のお約束の中で、しかも手持ちのものでいかにして表現するか♪ですね!
お香の会には3度目かと思いますが、お道具も可愛らしいし、趣向や香の銘はすべて和歌や古典文学の世界から取られているので、私の大好物~( *´艸`)
いちいちうれしくなってきます♪
聞香というのは、香り当てゲーム、とでも言うのでしょうか。
A、Bという2種類の香りをまずは記憶します。
そして、スタート。
香炉が3つ、順番に回ってきます。
そこには先ほどのA、Bと、初めての香りが1つ混じっています。
それぞれが何かを当てます。というゲームです。
わたくし、3回目にして初めて全問正解致しました!(^^♪
今回は百人一首の後徳大寺左大臣(藤原実方朝臣)の名歌
ほととぎす
鳴きつる方をながむれば
ただありあけの月ぞ残れる
がテーマになっていました。
ほととぎすは郭公(カッコウ)と混同されますが、文学上は「ひと声」しか鳴かない、というお約束。
平安時代には、初夏の訪れを知らせる鳥として、早朝に山や野に分け入り、わざわざほととぎすの初音(季節に初めて鳴く声)を聴くのが王朝人のステイタスであり流行だったというお話を、若宗匠がして下さいました。
♪
卯の花の匂う垣根に
ほととぎす早も来鳴きて
忍び音もらす
夏は来ぬ
♪
という歌もありますもんね!
そして、
有明の月、というのは夜明けの頃に空に残っている月。
和歌に詠まれるイメージとしては下限の月(左側が明るい月)を過ぎた三日月ですね~。
この形の月が出る時間は真夜中12時を過ぎてから、なんです。
電気も何もない平安時代、日が暮れたら真っ暗な夜。
夜明けとともに御所にお仕事に行き、日が暮れたらすぐに恋人の元を訪れていた王朝生活ですので、真夜中12時過ぎの月の出まで恋しい人を待っている、というのはある意味尋常ではないわけです。
有明の月と言えばこんな歌が。
いま来むと
言ひしばかりに長月の
有明の月を待ち出でつるかな(素性法師・古今恋四)
「すぐに行くよ」ってあなたが言ったばっかりに、ずーーっと待ち続けてたのに!お空には有明の月が出ていたじゃない!ひどいっ!!
↑
これはわたしの勝手な解釈(笑)
私ならこんな風に怒って言っちゃって、ますます足が遠のかれてしまって・・・(^^;
ちなみにこの歌は、お坊さんが歌合せで女の気持ちになって詠んだ歌ですからね!(笑)
お話が脱線しましたが
ほととぎす、と来たら一緒に描かれるのは有明の月。
これもお約束。
お香の世界も、お道具の見事さももちろんのこと、文学や歴史などすべてを融合させた総合文化だなと興味深く参加させて頂きました。
いつもお誘い下さる竹内露香先生、ありがとうございました。
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